【ロンドン=共同】国連児童基金(ユニセフ)のフォーサイス事務局次長=英国出身=は22日、過去の職場で女性に不適切なメッセージを送っていた問題を受けて辞任した。

 フォーサイス氏は声明で、女性には既に直接謝罪しており、過去の問題行為と辞任は関係ないと強調。辞任は問題が報じられることでユニセフなどに迷惑を掛けたくないためと説明した。

 フォーサイス氏は事務局次長に就任する直前まで非政府組織(NGO)セーブ・ザ・チルドレン英国本部の最高経営責任者(CEO)を務めていた。英BBC放送によると、当時、女性スタッフ3人に容姿や服装の感想などを記したメッセージを送信し、返信がないとメッセージを見るよう催促していた。

 フォーサイス氏は2004〜10年に英国のブレア、ブラウン両政権下で首相特別補佐官を務め、セーブ・ザ・チルドレンで活動後の16年にユニセフ事務局次長に就任した。

2018/2/23 7:11
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27288470T20C18A2000000/