>>265
江戸時代に建てられた建築物は、当然江戸時代の(最新)建築技術を用いて建てられました。
だから、それが数百年経過すれば歴史的価値が出てくるのです。
(しかも、東大寺は昔から今もずっと現役の寺です。昔の文化財のレプリカではなく、現役の寺を再建したのです。)
今度再建される名古屋城には21世紀ならではの技術を逆に何も使わずに再建しようとしています。
だからこそ歴史的価値が何も出てこないのです。(要するにただの文化財の精巧なコピーレプリカ)
鉄筋コンクリートで建てられた今の大阪城は、建てられて60年以上経って登録有形文化財になりましたが、
それは昭和初期の新しい建築技術を今に伝える歴史的価値があると評価されたからです。
よって、今度木造で再建される名古屋城はどれだけ精巧に複製されようとも、それが重要文化財や国宝に再指定になることは無いのです。
それは金閣も同じです。つまり、その建築物に「現役」だった時代の新しい技術の息吹が何も残ってないからなのです。
(その文物の構造に、現役時代の空気を吸った部分があるということが重要文化財の条件なのです)