◆過疎地に移動GS、タンクローリーから給油実験

政府は、ガソリンを運搬するタンクローリーから自動車に直接給油する「移動式ガソリンスタンド(GS)」の実証実験を始める。
移動式GSは災害時のガソリン不足に対処するため導入を検討してきたが、過疎化が進む地方ではGSの閉鎖が相次いでおり、平時にも活用する。

実証実験では、計量器を取りつけたタンクローリーを自治体の駐車場などに止め、自動車に直接ガソリンを給油する。
タンクローリーの運転手はガソリンなどの危険物を扱う免許を持っているケースが多く、運転手が給油作業にあたることなどを想定している。
5月中に実施を希望する自治体の応募を受け付ける。

移動式GSは、GSをつくるための土地の確保や地下タンクの設置などに費用がかからない上、移動販売のように特定の場所に行って給油できる。
政府は販売事業者側にメリットが大きいとみている。

ガソリンは引火性が強いことから消防法で直接給油は原則禁止されている。
ただ、引火につながる静電気の発生を防ぐ装置やガソリン漏れを防ぐ専用金具などの開発が進んでおり、政府が災害時を想定して2017年度に行った事業では問題は生じなかった。
経済産業省には静岡県浜松市などから要望が寄せられており、災害時以外でも移動式GSを活用することにした。

解説図:http://www.yomiuri.co.jp/photo/20180514/20180514-OYT1I50054-L.jpg

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読売新聞 2018年05月15日 07時10分
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20180514-OYT1T50115.html