同性を愛するということ 勝間和代のカミングアウト
LGBTアクティビストとの出会いが、蓋をしてきた思いに形を与えた。

2018/05/28 09:11
古田大輔 BuzzFeed Founding Editor, Japan
愛する人との生活は幸せだ。でも、それを公表できない人もいる。例えば、同性同士で暮らす人。残念ながら、偏見を持つ人は今もいる。

でも、本当はそんなのおかしい。勝間和代は少し緊張した声で話し始め
「私は一目惚れするタイプでは全くないんです。最初に会った印象も、あんまり覚えていない。人のことをよく見て気を使う人だな、ぐらいでした」
しかし、気がつけば惹かれていた。レズビアンであることを公表し、堂々と生きる彼女の姿に。

そしてそれは、ずっと昔に蓋をした自分の気持ちに、向き合うことに繋がった。

華麗な経歴の影で

当時最年少の19歳で公認会計士2次試験に合格。学生結婚し、21歳で出産。子育てしながら在学中に働き始め、卒業後はマッキンゼーやJPモルガン証券などでキャリアを積んだ。

2007年の独立後は、女性の生き方や働き方などについて矢継ぎ早に本を出して売れっ子に。「カツマー」と呼ばれる熱心なファンも生まれた。

学生結婚を含めて2度結婚と離婚を繰り返し、3人の子どもがいる。
ワーキングマザーにして、ベストセラー作家。明快な論理でマシンガンのように言葉を乱射し、目標を達成していくパワフルな女性。
これが世間のイメージだろう。

思うままの人生に見える勝間だが、封印してきた思いがある。それが、同性に対する恋心だった。

「ダメなことと思ってた」

「高校のときも、大学のときも、女の子を好きになる感覚はありました。でも、ダメなことだ思ってました。男性も好きになるし、女性を好きな気持ちには蓋をしないといけない、と」

同性を愛する人、両性を共に愛する人、違う性を生きたいと願う人。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとったLGBTという言葉は近年、広く知られるようになった。

しかし、1968年生まれの勝間が10代だった頃には、LGBTに関する情報は少なかった。女性にも惹かれる気持ちに困惑しても、大きな本屋の専門書コーナーで立ち読みするぐらいしかできなかった。相談相手もいなかった。

最初の結婚をし、子どもが生まれ、働き始めると、悩む時間もなくなった。

「子どもと仕事で手一杯でした。いま思うと、無意識にそういう情報を避けていたのかもしれません。知ると、混乱してしまうから」
気持ちに蓋をしたまま、勝間は着実に成功の階段を登った。

2006年に出した初の単著「インディでいこう!」で描いた女性像そのままの独立した(インディペンデントな)ワーキングマザーとして、テレビでも盛んに取り上げられるようになっていく。

続く

★1 2018/05/28(月) 11:07:32.48
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