低所得ほど介護の負担が重くなる

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3005129031.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

家族を介護する人の負担は、所得が低い人ほど重く、抑うつ傾向になる危険性も高まることが
国立長寿医療研究センターなどの研究でわかりました。

愛知県大府市にある国立長寿医療研究センターなどの研究グループは、
全国30の市町で親や配偶者などを介護している1782人を対象に、
介護の頻度や時間、抑うつ傾向の有無などを調査、分析しました。

その結果、生活保護を受けている人は、最も所得が高いグループに比べ、
週に72時間以上の長時間の介護を迫られるリスクが2.68倍高く、
所得が低い人ほど介護負担が重くなることが分かったということです。

また、介護者が抑うつ傾向になる危険性も、生活保護を受けている人は
最も所得が高いグループに比べ3.1倍高かったということです。

研究を行った国立長寿医療研究センターの斎藤民室長は
「所得で介護負担に格差が生じる背景としては、介護サービスの利用や
介護者を助ける人が周囲にいるかなどに差がある可能性があり、今後、検証したい」
と話しています。

06/03 09:35