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加熱式たばこなら専用室で喫煙可に 東京都条例案
6月5日 4時18分

受動喫煙対策を強化するための東京都独自の条例案について、都は従業員を雇う飲食店では店の規模にかかわらず原則禁煙にする方針は維持する一方、加熱式たばこについては国の法案と同様に、専用室を設ければ飲食しながら喫煙できるよう変更する方針を固め、今月の都議会に提出することになりました。

東京都は再来年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、受動喫煙対策を強化するための都独自の罰則付きの条例の制定を目指していて、ことし4月に条例案の骨子を公表し、規制に慎重な飲食店の業界や積極的な医師会などと意見を交わしてきました。

その結果、焦点の飲食店については、従業員を雇う場合、店の面積など規模にかかわらず原則禁煙にする方針は維持し、この場合、都内の飲食店の84%が規制の対象になります。

一方、骨子では火を使わない加熱式たばこも通常のたばこと同じように規制の対象としていましたが、国の法案と同様、当面、専用室を設ければ飲食しながらの喫煙を可能とするよう変更する方針を固めました。

さらに、業界などからの要望を踏まえ、条例の制定に向けて飲食店での喫煙専用室や屋外の公衆喫煙所の設置に対する財政支援を拡充することにしています。

都はこうした内容を都議会の一部会派にすでに伝え、今月開かれる都議会に条例案を提出することにしています。