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イオン、ウナギを厳格販売=資源保護、代替品も
2018年06月18日16時54分

 イオンは18日、絶滅が危惧されるニホンウナギの販売基準を厳格化し、生産者や流通経路が明確なウナギだけを扱うと発表した。資源保護の一助とするのが狙いで、2023年までに調達体制を確立する。


 取扱量の減少も踏まえ、かば焼きの需要が膨らむ「土用の丑(うし)の日」に向けては、インドネシア産やナマズといった代替商品の販売を増やしていく。
 国内で売られているウナギのかば焼きは、ほとんどが天然の稚魚を捕獲し、池で養殖したもの。稚魚の捕獲・流通経路は不透明で、近年は乱獲により不漁が続いている。イオンは販売の厳格化により、乱獲にも一定の歯止め効果が生まれ、持続可能なウナギの調達につながると期待する。

 同時に、ニホンウナギより資源が豊富なインドネシアウナギ(ビカーラ種)でも厳格な調達による取り扱いを増やす。現地の業者らと協力し、養殖を支援する取り組みを近く本格的に始める予定だ。
 ウナギのかば焼きが高騰していることから、ナマズやサバ、豚肉を使った安価な商品の販売も強化する。