https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180620-00000544-san-soci

新潟県柏崎市立保育園の保育士が同県知事選の立候補者を応援するポスターを園児に描かせた問題で、
市は20日、地方公務員法(信用失墜行為など)に違反するとして、保育士ら7人を懲戒処分にしたと発表した。
自治労県本部の依頼で作成し、野党統一候補で落選した元県議、池田千賀子氏(57)=立民、国民、共産、
自由、社民推薦=を応援するものだったことも明らかにした。

桜井雅浩市長は「公務員としての基本的な自覚が欠如した極めて遺憾な行為」と謝罪した。
自らや西巻康之副市長についても減給処分にする方針。

処分の内容は、園児に絵を描かせた保育士の20代女性のほか、同30代男性、保育園長の50代女性が減給10分の1、
市子ども未来部長と同部保育課長のともに50代男性、いずれも保育士の40代女性と20代女性が戒告。

市によると、減給処分となった保育士の20代女性は5月17日、独断で園児計8人にポスターづくりを手伝わせ、
池田氏を取り巻く顔の絵を描かせたり、チューリップの花に見立てた手形を押させたりした。保育士計4人は
休憩時間中に作成したが、減給処分となった2人は勤務時間中にも作成した。保育園長の許可は得ていた。

6月6日に市民から同部長への問い合わせで発覚。市側は既に園児の保護者に謝罪している。

市長と副市長の処分(減給10分の1)については同市議会6月定例会に議案を提出する。

桜井市長は「今後は、児童の健全な心身の発達の場である保育園に勤務する者としての責務の重さを改めて十分に認識して、
保育業務に精励していく」とコメントした。

池田氏は産経新聞の電話取材に対し「私が知らないところで図画が寄せられた。非常に残念です」と話した。