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「助けてください」救助要請のSNS投稿 倉敷 真備町が最多
2018年7月9日 20時09分豪雨 生活・支援

今回の豪雨災害では、水につかって孤立した地域に住む人などからインターネットのツイッターに、「助けてください」といった救助の要請が多く投稿されました。NHKがこうした救助要請の投稿について調べたところ、最も投稿が多かったのは、広い範囲が水につかった岡山県倉敷市真備町に関するもので、7日の午前5時すぎから急増していました。

NHKでは今回の豪雨災害に関して、今月6日から8日にかけてツイッターに投稿された、救助を要請する内容の60件余りの投稿について、場所や投稿された時刻を調べました。

それによりますと、最も投稿数が多かったのは広い範囲が浸水して一時およそ1850人が孤立した状態になった岡山県倉敷市真備町に関する救助要請で、調査した対象のおよそ60%にあたる39件でした。

このうち最も早い時間帯のツイートは、市内を流れる小田川の「氾濫発生情報」が発表されてからおよそ3時間後の、7日の午前3時40分すぎに投稿されたもので、小田川から北におよそ900メートル離れた場所から、「2階に取り残されています。3人います。救助要請!助けてください」と、救助を求めていました。

このあと真備町に関する救助要請の投稿は午前5時すぎから急増し、「自力での避難は無理です。家族4人とペット1匹取り残されています」とか、「祖母が家の2階で孤立状態です。消防に電話してもつながらないようです。救助をお願いします」といった投稿が相次ぎました。

救助を求める場所については、午前5時台には、倉敷市の支所などがある中心部の箭田地区についての投稿がほとんどでしたが、その後、小田川の上流や下流など、地域の周辺部にも広がっていました。

こうした救助要請の投稿には、見た人たちから、「情報を皆に拡散します」「必ず届きます。救助を信じてください」といった励ましのコメントが書き込まれていて、その後の投稿で、「昨夜遅くボートに乗り込み救出されました。ご協力頂き感謝しかありません」などと、無事、救助につながったことがうかがえるコメントも書かれていました。

情報が拡散されやすいインターネットのツイッターを、大規模な災害時に救助要請などに使う例は、去年の九州北部豪雨のときも多くみられ、今回も、より救助につながりやすいよう、多くの投稿に、場所や詳しい状況説明とともに「救助要請」や「拡散希望」などの「#(ハッシュタグ)」がつけられていて、災害時の情報発信の手法として定着しつつあることがうかがえます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180709/K10011525311_1807092120_1807092125_01_02.jpg