2018年7月31日 12時19分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180731/k10011557221000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_008
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京都市の三十三間堂で、本尊を取り囲む仏像の配置が創建当初に近くなるよう大きく見直され、31日、新たな堂内の様子が報道陣に公開されました。
京都市東山区の三十三間堂には、本尊で国宝に指定されている千手観音坐像をはじめ1000体余りの仏像が安置されています。

去年、45年にわたる修復事業が終わったことなどから、本尊の周りと最前列に並ぶ30体の仏像の配置を平安時代後期の創建当初に近づけようと見直しを検討してきました。

専門家の意見や過去の資料から、本尊の周りにはこれまで置かれていた四天王像に代わり、観音像につき従う役割をもつ4つの像が配置されました。

また、最前列の両端に配置されていた風神と雷神の像を左右で入れ替えたほか、これまでばらばらに置かれていた楽器を手にした4つの像をすべて並べて配置しました。

三十三間堂の杉谷義純門主は「時代によって変化してきたものをなるべく本来の形に戻したいということで配置換えをした。とても落ち着きがいい印象で落ち着いて拝んで頂けるのではないか」と話していました。