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FRB 政策金利据え置き 市場では9月に利上げの見方広がる
2018年8月2日 4時04分

アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、金融政策を決める会合を開き、貿易摩擦が及ぼす影響などを見極める必要があるとして、政策金利を据え置くことを決めました。ただ、市場では、アメリカ経済の拡大が続いていることから、FRBが来月の会合で追加の利上げに踏み切るという見方が広がっています。

FRBは1日まで金融政策を決める会合を開き、アメリカと中国などとの貿易摩擦が経済に及ぼす影響などを見極める必要があるとして、政策金利を現状のまま、1.75%から2%の範囲に据え置くことを全会一致で決めました。

FRBは、会合終了後に発表した声明で、失業率は低い水準が続き、アメリカ経済は力強く拡大しているとして、景気の判断を上向きに修正しました。

金融政策をめぐっては、トランプ大統領が、テレビのインタビューで、「FRBは景気が拡大するたびに、金利を引き上げたいと言う。わたしはうれしくない」と述べ、利上げがドル高をもたらしてアメリカの輸出を不利にしていると強い不満を示しています。

ただ、市場では、大規模な減税の効果などによってことし4月から6月までのGDPの成長率がほぼ4年ぶりの伸びとなるなどアメリカ経済は拡大が続いていることから、FRBが来月の会合では追加の利上げに踏み切るという見方が広がっています。