8/26(日) 9:32配信
毎日新聞

 京都市立小学校の教頭だった男性教諭(56)が今年5月11日から職務を放棄して失踪し、924メートルの愛宕山山頂にある愛宕神社(右京区)の建物で寝泊まりして建造物侵入罪で罰金10万円の有罪判決を受けたとして、市教委が24日、教諭を停職6カ月の懲戒処分としたと発表した。教諭は職務の負担や家庭の事情で追い詰められ、同容疑で逮捕されるまで3週間余り神社建物で寝泊まりしていたという。同日付で依願退職した。

 市教委によると今年5月11日、教頭だった教諭は学校を車で出て失踪。西に向かううちに愛宕神社へ行くことを思いついた。翌12日から6月4日まで神社の倉庫に寝泊まりし、日中は下山して食べ物を調達するなどしていた。同4日夜に神社の職員に発見され、建造物侵入容疑で京都府警に翌日逮捕された。8月10日に京都地裁で有罪判決を受け確定した。

 市教委の聴取に「事務処理が立て込んでいて負担を感じていた。睡眠不足や家庭の事情も重なり、精神的にしんどかった。学校に不満は無かった」と説明。「児童や保護者、学校関係者などに多大な迷惑をかけて申し訳なかった」と反省しているという。【国本ようこ】


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