【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州議会は12日、インターネット上での音楽や映画、ニュース記事などの著作権保護を強化するため著作権に関するEU指令の改正案を賛成多数で可決した。制作者側が米グーグルや米フェイスブックなどネットでコンテンツを利用する大手企業から適切な対価を得られるようにし、ネット時代への適応を図る。
 EU指令改正は元ビートルズのポール・マッカートニーさんら著名アーティストや欧州の報道機関が必要性を訴えていた一方、大手ネット企業などは強く反対していた。
 改正案では、米ユーチューブなどへの音楽や映画の不正な投稿の防止をネット企業側の責任と位置付ける。ニュース記事がグーグルなどで利用される場合には記者側が対価を受け取れるようにする。
 今後はEU加盟国や欧州委員会との協議で最終案を固め、欧州議会で改めて採決する。(2018/09/12-22:24)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018091201274&;g=int