https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-09-30/PFLL406JTSEB01?srnd=cojp-v2

求む「みずほをぶっ壊す人」−自己否定からの変革、採用様変わり

萩原ゆき、Gareth Allan
2018年10月1日 5:00 JST
更新日時 2018年10月1日 10:16 JST

→創造的思考力が増す、内々定者の資質−他業界と争奪戦に
→異質な人材を生かせるか、問われる組織の寛容力

「やっぱりそうか」−みずほフィナンシャルグループで人事戦略を統括する宇田真也執行役員は、同社採用に応募した学生の過去3年分の資質診断を見てつぶやいた。チームワーク力、状況判断力、問題解決力で高い評価を得た非常に似たタイプの人材が揃っていたのだ。

 点数が低かったのは、創造的思考力やプレッシャーへの耐力。資質評価を同心円グラフ上に表した波形は、コンサルティング系人材と真逆だった。金融機関に変革が必要な今、「器用にそつなくこなせる人材ばかりでは前に進めない」。宇田氏らが中心となって、みずほFGは昨年、19年度の新卒採用方針を大胆に変えた。

  マイナス金利政策の影響で国内金融機関の経営環境は悪化し、収益力の強化が課題となっている。昨年、大手3フィナンシャルグループは相次いで収益構造の改革を発表。みずほFGは1万9000人の人員削減を含む構造改革計画で、システムや組織・人員の最適化などを柱に据えた。

  採用にあたっては、担当部門がこれまでと違う人材を求め大学研究室を回り、他業界志望者との個別質問会を開いた。学生に配ったリーフレットには、「みずほはみずほである必要があるのか」と疑問を投げ掛け、「今のみずほをぶっ壊す人を必要しています」と従来との違いをアピールした。
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