先日、東京・霞ヶ関の法務省の代表電話に民法改正の件で電話をすると、交換台から民事局 参事官室に電話が転送された。
電話に出た女性が「はい、参事官室です。」と言うのみで名前を言わなかったので、
「失礼ですが、あなたのお名前は?」と聞くと、得意げに「決まりで名乗らないことになっています。」との事。
それはおかしいと思い、上司に電話を代わってもらうと、上司の杉田係長という人が電話に出て、
「なぜ、先ほどの女性は名前を言わないんですか?」と問い質すと、「名乗るのは係長職以上からとなっております。」との事。
「それは、誰がお決めになったんですか?」と聞くと、「上司の関矢補佐官(課長補佐級)の指示です。」との事。
「局長はどなたですか?」と聞くと、「局長は小野瀬と言います。」との事。
「小野瀬局長は関矢補佐官の指示について、了解されているんですか?」と聞くと、「分かりません。」との事。
ちなみに、杉田係長は、法務省 民事局 参事官室 法制第二係長との事。
以上の件について苦情を言おうと代表電話に電話を掛け直すと、今度は大臣官房の広報課に電話が転送された。
すると、その広報課の係員も同じように名乗らず、「名乗らない決まりになっている。」の一点張りであった。

果たして、霞ヶ関の中央省庁は、名前も名乗らず責任ある回答が出来るのだろうか?

もし、我々国民が中央省庁の役人から間違った説明をされたりしたら、どうやって責任の所在を明らかにすれば良いのだろうか?

そもそも、名前を名乗るのは、責任どうこう以前に、我々国民の払っている税金から給料を貰っている公務員としての
我々国民に対する最低限のモラル、マナーである。

地方自治体の役所に電話を掛けると、こちらから聞くまでもなく当たり前のように「はい、何々課の何々です。」と名乗ってくれる。

それは、地方自治体の職員(地方公務員)が、市民目線で仕事をしているからである。

この違いは、一体何なのだろうか?

そもそも、中央省庁の役人(国家公務員)には、国家だけではなく、国民の為にも仕事をしているという自覚が無いのではないか?

疑問を感じずにはいられない。


法務省(本省) 代表電話 03-3580-4111