ドイツのオーラフ・ショルツ(Olaf Scholz)財務相兼副首相は28日、フランスが国連安全保障理事会(UN Security Council)の常任理事国枠を放棄し、その枠を欧州連合(EU)に譲る案を示した。
フランス側からは強い反発が出ている。

ショルツ氏は欧州の展望について幅広い内容の演説を行った際、EUが常任理事国になれば国際社会において「一つの声」で発言できるとし、「中期的には、フランスの常任理事国枠がEUの枠になることが想定できるかもしれない」と述べた。
さらに同氏は、常任理事国という強力なポストを失う痛みを和らげるため、フランスはEUの国連大使になれると述べた。

だが、フランスのジェラール・アロー(Gerard Araud)駐米大使はこの案を直ちに一蹴。
ツイッター(Twitter)上で、ショルツ氏の案は「国連憲章に反するため法的に不可能だ」とし、国連憲章の変更は「政治的に不可能だろう」と指摘した。
フランスは第2次世界大戦(World War II)後、大規模な衝突の再発を防ぐため国連が設立された当時から、常任理事国5か国の一席を占めている。

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