多分昔は50年よりももっとずっと短かったのではないかと思うが、
どこにも、これまで著作権の保護期間がどのように延長されてきたのか
という信憑性のある記述を見いだせない。
著作権法の本を見ても、これまでどのように改訂されてきたのかについては
書いてないんだ。制度が改定されて延長される時期の前後で著作物が
結局いつまで保護されるのかが大きく変わるから、ある著作物が一体
いつ切れたのかを確実に知ろうとすれば、法律改正の歴史とその実施
開始時期がいつだったのかを知らないと困る。それにさらに二次大戦
後に占領を解除されて日本が主権回復するのと引き換えに呑まされた
サンフランシスコ講和条約が規程する著作権保護の年数に関する戦時
加算の扱いについてがあまり良くわからないんだ。

それにしても作者が著作物を作って居た時には何年間だということで
著作物を作り公開してきたのに、それを後で保護期間を延ばすという
のは事後法であるはずで、おかしいと思う。延ばすことが合法なら
逆に法律さえ制定すれば短縮することだって可能だろうがな。
結局権利の保護を受ける側は金をそれで得られる(ディズニーなど)
から、利益の一部を政治家に献金したり広告宣伝を売って、法律
改正を持ちかけて通してしまう方向にどうしても向かいがちで、
50年が70年になってもまたもや100年にするとか言いだし兼ねないな。