松山 道後温泉本館 あすから7年かけて保存修理工事
2019年1月14日 16時54分
松山市の観光名所、道後温泉本館は、一部の浴場を除いて15日から明治の開業以来初めての大規模な保存修理工事が始まることになり、14日は大勢の観光客や入浴客でにぎわいました。
道後温泉本館は国の重要文化財に指定された公衆浴場で、年間110万人が訪れる松山市の観光名所です。

125年前の明治27年に建設された木造3階建てで、老朽化や耐震化への対策のため15日から7年かけて保存修理工事が始まります。

工事の間、1階の一部の浴場は営業を続けますが、2階と3階の休憩室は使えなくなります。開業以来初めてとなる大規模な保存修理工事を前に、通常営業最終日の14日、大勢の観光客や地元の人たちが訪れました。

60年以上通っているという近くの70代の男性は、「ここのお風呂に入らないと1日が始まらないです。歴史が続くように工事をすすめてもらいたい」と話していました。

また、東京から旅行で訪れた60代の女性は「きょうが最終日だと知らずに来たのですが、帰る前に入ることができて、お湯もツルツルでいい記念になりました」と話していました。

本館そばの土産物店の女性は、「温泉のおかげで生活が成り立っているので観光への影響が少ないことを期待したいです」と話していました。

道後温泉本館は14日午後11時に通常営業を終え、15日からは1階「神の湯」だけで営業を続けながら保存修理工事が行われます。