天井でコウモリ「冬眠中」、FB投稿で人気者に 岩手・県立水産科学館
毎日新聞 2019年1月27日 11時28分(最終更新 1月27日 11時28分)
https://mainichi.jp/articles/20190127/k00/00m/040/035000c

https://i.imgur.com/7vRIbqP.png
作業場の天井にぶら下がるコウモリ。冬眠しているらしい=宮古市日立浜町の県立水産科学館で2019年1月26日、鬼山親芳撮影

 岩手県宮古市日立浜町の県立水産科学館の天井に哺乳類のコウモリが居着き、入館者の人気者になっている。専門家は「今は冬眠中なので、そっとしておいて」と静かに見守るよう話している。


 コウモリは脚の先から頭までの長さが12センチで、屋根が突き出た作業場の高さ3.6メートルの天井にぶら下がっている。作業場に扉はないが、雨風はしのげる。
昨年11月14日、天井にいるのに気づいた。当初は毎日夕方になると姿を消していたが、今は両脚を天井の隙間(すきま)に引っかけて動かず、冬眠しているらしい。

 同館がフェイスブックで画像を紹介したところ、問い合わせが数件寄せられ、市内の家族1組が見学に来た。館内にも「コウモリ休憩中」の張り紙を出し、団体客らが珍しそうに見上げている。

 コウモリの生態に詳しい同市津軽石の動物作家、遠藤公男さんは「一帯の浄土ケ浜には以前ヒナコウモリが生息していたことがあり、海岸線にもコウモリがいる。いじって驚かせると死ぬこともあり、春まではそっとしてあげてほしい」と話している。【鬼山親芳】