「学研の家庭教師」として知られる「学研エル・スタッフィング」(東京)から派遣された家庭教師の男(59)=大阪府四條畷市=が、教え子の女子高校生の体を触るなどしたとして、大阪地検が昨年12月に強制わいせつ罪などで在宅起訴していたことが分かった。女子生徒は事件後に体調不良を訴え、学研側は謝罪した。

 男はタレントではないが、「どくだんご師匠」の愛称で、民放の深夜バラエティー番組などに度々出演しており、事件後も自身のツイッターなどで出演をアピールしていた。

 起訴状によると、男は昨年5月23日夕、大阪府内の女子生徒宅で、勉強を教えている際に無理やりキスしたり、体を触ったりしたとされる。女子生徒が学校に相談し、同7月に告訴。府警が8月に男を書類送検していた。

 関係者によると、男は学研の聞き取りに行為を認め、「取り返しのつかないことをやってしまった。申し訳ない気持ちでいっぱい」などと話したという。

 女子生徒は中学時代から家族が自宅にいる際に男から勉強を教わっていたが、事件当時は家族が外出していた。事件後、女子生徒は原因不明の体調不良を訴えているという。女子生徒の関係者は、男の事件後の言動に対しても「全く反省していないのではないか」と憤っている。

 学研は事件を受けて男と契約を解除し、生徒らが直接電話できる専用の相談窓口を設けた。担当者は取材に「被害者の方には大変申し訳ない」と話した。【遠藤浩二】

毎日新聞2019年1月31日 12時00分(最終更新 1月31日 12時29分)
https://mainichi.jp/articles/20190131/k00/00m/040/051000c