国籍、氏名、年齢謎の男また無言
勾留され器物損壊の罪 佐賀地裁第2回公判
8:13 佐賀新聞
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/332542

 勾留されていた唐津署留置室のトイレのドアを壊したなどとして、器物損壊などの罪に問われた国籍、氏名、年齢などいずれも不詳の男性被告の第2回公判が31日、佐賀地裁であった。
トルコ語だった前回からアラビア語の通訳に変わったが、被告は人定質問などに終始無言だった。

 被告は昨年11月の初公判冒頭、英語で「トルコ人ではないのでトルコ語は少ししか知らない。アラビア語で話す」と発言。通訳を介した人定質問などのやりとりが成立しなかった。

 杉原崇夫裁判官はこの日、アラビア語の通訳人を介し、あらためて氏名や国籍などを質問。男は終始うつむき加減で、言葉を発しなかった。検察官が起訴状を読み上げた後、罪状認否を求められても、反応はなかった。弁護側は起訴内容に対し「全て争う」と意見を述べた。

 起訴状によると、男は昨年9月9日、留置室トイレの鉄製ドアを多数回壁に打ち付けて損壊。同20日、佐賀地検での取り調べの際に公用文書を手で引き裂き、同29日、勾留先の佐賀少年刑務所で便座を破損させるなどしたとしている。