2/25(月) 11:39配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190225-00010005-fnnprimev-life

自分のためではなく“他人のために”

“(咳などの)最初の兆候が見られた場合、弱っている周囲の人を守るためにマスクを”

マスクの着用を呼びかけるフランスのテレビCMである。このCMを見ただけでも、日本人の筆者は違和感を覚えた。
「最初の兆候が見られた場合??」
この違和感はおそらく、咳やくしゃみが出ていなくても予防的にマスクをすることに慣れている、日本人特有の考えから来たものだと思う。

【画像】仏メディアで紹介された「マスクをつけた日本人」…

フランスでは、「症状が出た人が、他人を守るためにつけるもの」がマスクであるという点で、予防的観点から自分のために着用することが一般的になっている日本とは、基本的な認識がすでに異なるようだ。

マスクについて書かれたフランスの記事に少し目を通すだけでも、「マスクは、自分のためでなく、他人のためにつけるものだ」とか、
「フランスでは、他人から自分を守るためにマスクをつけるように勧められることは、決してない。病人がつけるものだ」などの説明が見られる。
しかし、そのような日仏のマスクに対する根本的な認識云々の前に、フランスではそもそも、CMで啓蒙が必要なほどに、マスクの着用が浸透していないことに驚くのである。

マスクをする人は稀なフランス

風邪が流行する季節のパリを見回してみよう。マスクをつけている人が一人もいない、と言っても過言ではない。地下鉄でも、バスでも同様で、人々は周りを気にせずに咳やくしゃみをしている。
日本人の筆者からすると、マナー違反に思えてしまうし、自分の風邪予防のためにマスクをつけたくなる。