去年、生産されたコメの味や香りを審査する「食味ランキング」の結果が公表され、福島県産では、4つの銘柄が最上位の「特A」の評価を受けました。

農産物などの品質や安全性を評価している「日本穀物検定協会」は、毎年、全国のコメの味や香りを評価して5段階で格付けしています。

28日は、去年生産された全国154銘柄のコメの格付けが発表され、去年より12多い、55銘柄が最上位の「特A」の評価を受けました。

このうち、県産のコメは、前の年と同じ4銘柄で、浜通り産のコシヒカリ、中通り産のひとめぼれ、会津産のコシヒカリとひとめぼれが「特A」の評価を受けました。

全都道府県の中で、4銘柄が「特A」の評価を受けるのは、新潟県や山形県と同じく最多となりました。

JA全農福島の米穀部の渡部俊男部長は、「4銘柄で特A評価を受け、ほっとしている。震災、原発事故以降は福島産のコメを敬遠する人も多いが、味も安全性も問題はないので、自信を持って、国内外に高品質の米を届けていきたい」と話していました。

県農林水産部は、県産米のおいしさをPRする職員による「ふくしま売込隊」を結成し、首都圏の小売店に直接売り込む活動をしています。

食味ランキングの結果がインターネットで発表された27日夕方、売込隊のメンバーの職員たちは執務室の机に座ってパソコンをチェックし、午後5時になるのを待ちました。

そして結果が公表され、福島県産米の最上位の「特A」の数が4銘柄と、都道府県別で新潟、山形と並び、最も多いことを確認すると、バンザイを三唱して喜んでいました。

県産米の「特A」の数は去年も同じ4銘柄で日本一となり、県やJAなどは今年度も品質向上に取り組んでいました。

農産物流通課の鈴木秀明課長は、「県産米の品質の高さとおいしさが客観的に証明された。県外での販売拡大にもつなげていきたい」と話していました。

02月27日 18時38分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20190227/6050004557.html