清原和博さんが依存症の啓発イベントに出席(時事通信動画約6分半)
https://youtu.be/p_zZZeLPIXA

清原氏、3年ぶり公の場で語った薬物依存の恐怖 厚労省イベントにサプライズ登場
サンスポ 2019.3.7 05:05
https://www.sanspo.com/baseball/news/20190307/npb19030705050001-n1.html


 西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を記録した元プロ野球選手の清原和博氏(51)が6日、東京・銀座の時事通信ホールで行われた厚生労働省主催の薬物など依存症への理解を深めるイベント『誤解だらけの“依存症” in東京』にゲスト出演した。2016年5月に覚せい剤取締法違反罪で懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けて以来、公のイベントに参加するのは初めて。約180人の参加者を前に、現在の思いを激白した。

 久しぶりに公の場に姿を現した。清原氏が、厚生労働省主催の啓発イベントで登壇。まず「皆さん、こんばんは。清原です」とあいさつし、厚労省から参加オファーを受けた理由を明かした。

 「自分は逮捕されて3年になるんですが、こつこつと治療をしてきて、それが厚生労働省に認めていただいたと思うと、すごくうれしい気持ちでした。自分のように苦しんでいる人のためにと思って、すぐに(参加を)決めました」

 イベント終盤に特別ゲストとしてサプライズ登場した。がっしりした体格はそのまま。ストライプの入った紺色のスーツに青色のシャツを着用し、髪は短く刈っていた。ややふっくらした顔に落ち着きのある表情をたたえ、ゆったりとした口調で現在の思いを口にした。

 2016年2月に覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕され、同年5月に懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた。雑誌の取材で昨年8月21日に甲子園球場で行われた第100回全国高校野球選手権大会決勝・大阪桐蔭−金足農を生観戦しているが、約3年前の判決後、公のイベントに姿を見せるのはこれが初めてだった。

 この日はイベントの企画者の一人である国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦薬物依存研究部長と対談。薬物を使用していた日々を「使うために嘘をつき、自分をどんどん追い詰めていってしまい、ほとんど苦しみの日々でした」と振り返り「苦しい、つらいと言える環境があることが一番大きいと思います」と周囲の支えに感謝を表した。

 松本部長は、昨年発売された清原氏の著書を読み「自分の問題と向き合っている。ぜひ出てほしい」とオファーしたという。清原氏の体調を考慮し、事前の告知はなし。対談前に質問などの予行練習を提案すると「ぶっつけ本番でいいです」と返され「このような場に出てこられたのは、(回復への流れが)うまくいっているからだと思う」とうなずいた。

 清原氏は、対談で専門病院へ通い始めた経緯にも言及した。「大きな一つのきっかけは逮捕されたこと。自分が立ち直る上で、どういうことをすればいいか考えた中で、薬物の専門の病院に通おうと自分で決めて弁護士さんに探していただきました」。2週間に1度病院に通い、薬物の勉強などに取り組んでいる。

 心身に負担をかけない配慮もあり、5分ほどでステージを後にする際には「短くて、すみません」と頭を下げた清原氏。その“完全復活”を期待するように、約180人の参加者からの大きな拍手が会場に湧き起こった。 (吉村大佑)

★取材形式は

 厚労省は、清原氏の参加にあたって細心の注意を払った。担当職員によると「精神的重圧をかけてしまう」と、事前告知を一切せず。「心理的に圧迫しないように」と、対談の際にはテレビカメラがステージから10メートル以上離れた位置で撮影し、記者は別室でテレビ画面を通じて見守る形となった。また、この日はサッカー元日本代表MF前園真聖氏(45)、シンガー・ソングライターの大森靖子(31)も登壇した。

★ありがとうの声援も

 清原氏の出演を知らされていなかった会場の参加者は登場の瞬間、驚きのあまり、拍手もやや戸惑い気味なものとなった。ただ、降壇の際には「清原さーん、ありがとう!」の声援も。また、参加者には依存症に悩む身内を持つ家族もおり、東京都内在住の50代の女性は「びっくりしたが、うれしかった。回復の段階に進んだ方は、次は別の人の助けになりたいと願うといいます。あれだけ有名な方だから影響力もある。頑張ってほしいです」と期待した。

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