https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190405/k10011873641000.html

道路整備をめぐって、安倍総理大臣と麻生副総理兼財務大臣の意向を「そんたくした」と発言した塚田国土交通副大臣は、
発言の責任をとりたいとして辞任する意向を固めました。

山口県下関市と北九州市を結ぶ道路整備をめぐって、塚田国土交通副大臣は、今月1日、下関市と福岡県が安倍総理大臣と
麻生副総理の地元だと言及したうえで、「総理や副総理が言えないから、私がそんたくした」と発言しました。

その後、塚田副大臣は、「発言は事実と異なる」と述べ、撤回し、謝罪したうえで、説明責任を果たして、職責を全うする考えを示していました。

野党側は、撤回や謝罪では済まされない重大な問題として、速やかな辞任を求めていたほか、与党内からも、国会運営や選挙への影響を懸念して、
みずから進退を判断するよう求める声が出ていました。

こうした中、塚田副大臣は、5日、発言の責任をとりたいとして辞任する意向を固め、周辺に伝えました。

塚田副大臣は、参議院新潟選挙区選出で、55歳。自民党麻生派に所属し、内閣府副大臣と復興副大臣を兼務しています。


麻生副総理「4日に辞意の申し出」

塚田国土交通副大臣が所属する派閥の領袖を務める麻生副総理兼財務大臣は、閣議のあとの記者会見で、4日、塚田副大臣と会談した際に、
本人から「ご迷惑をおかけしたので辞職をしたい」と申し出があったことを明らかにしました。

そのうえで麻生副総理は「政治家の出所進退だから、自分で決断したということだと思う。北九州市と下関市を結ぶ道路は30年ぐらい前からやっている話で、
国土強靭化の一環で国が直轄で調査を行う対象になったと報告を受けていた。それを自分がやった、いかにも頼まれてやったと言ったところが問題であり、
安倍総理大臣も、少なくとも塚田副大臣に頼んでいることもないだろうし、こっちもないので、本人がその場の空気で言ったのが問題ではないか」と述べました。


石井国交相「辞意は聞いていない」

塚田国土交通副大臣が辞任の意向を固めたことについて、石井国土交通大臣は閣議のあとの記者会見で「本人から何も聞いていないので承知していません」と述べました。

また、塚田副大臣が「総理や副総理が言えないから私がそんたくした」などと発言したことについては「すでに国会で本人が事実と異なる内容だったとして
撤回したうえで謝罪している。撤回した発言の内容についてコメントすることは控えたい」と述べました。

そのうえで、下関北九州道路の整備については「そんたくや利益誘導は全くない。渋滞緩和と災害時の代替道路の面からも、今後整備について検討する
必要があるプロジェクトだと考えている」と述べ、地元と協力しながら調査を進め、整備手法についても検討を進める考えを示しました。


自民 森山国対委員長「本人の判断を尊重したい」

自民党の森山国会対策委員長は、NHKの取材に対し、「発言は非常に遺憾なものだ。本人も深く反省して謝罪し、撤回していたが、政治家の進退はみずから
決断すべきものであり、本人の判断を尊重したい」と述べました。


立民 長妻代表代行「辞任で済む話ではない」

立憲民主党の長妻代表代行は、NHKの取材に対し、「辞任で済む話ではない。国会で証言してほしいし、利益誘導を国土交通副大臣が認めたという
歴史的な発言で、辞任で幕引きにするわけにはいかない。統一地方選挙にマイナスの影響が出ると考えて辞任したのだと思うが、簡単に済まされる話ではない」と述べました。


国民 玉木代表「国会でしっかり追及する」

国民民主党の玉木代表は、NHKの取材に対し、「辞任は当然だ。ほかにも同じような案件がないか、徹底的に点検すべきだ。政権の長期化により、
権力の私物化がまん延している可能性がある。後半国会でしっかり追及する」と述べました。


共産 小池書記局長「安倍政権の体質がむき出し」

共産党の小池書記局長は、NHKの取材に対し、「辞任は当然だが、辞めて済む問題ではない。政治を私物化して恥じない安倍政権の体質がむき出しになった発言だ。
かばっていた安倍総理大臣の責任も問われ、統一地方選挙で審判を下すべきだ」と述べました。


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1が建った時刻:2019/04/05(金) 09:46:27.63