2019年4月21日 23時56分 朝日新聞デジタル
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爆発が起きたコロンボの教会内部の様子。地元テレビの映像から=AP

 AP通信などによると、爆発が起きたスリランカ・コロンボの「聖アンソニー教会」と三つのホテルは外国人観光客が頻繁に訪れる場所だという。

 この日はキリスト教のイースター(復活祭)で、教会は礼拝に訪れる人でいっぱいだった。そのうちの一つ、シャングリラホテルのレストランは爆発で天井や窓が吹き飛んだ。焼け焦げた室内では電線が天井から垂れ下がり、テーブルはひっくり返っていた。爆発があった教会近くに住む男性はAP通信の取材に、「爆風で周囲のビルも揺れた。傷ついたたくさんの人たちが救急車で搬送された」などと説明した。

 聖アンソニー教会近くの商店主スマナパラさんは爆発音を聞いたあと、教会内に駆け込んだ。米紙ニューヨーク・タイムズの取材に、「血の川が流れているようだった。司祭は血まみれの状態で外に出てきた」と証言した。

 爆発があった二つのホテルと聖アンソニー教会を訪れたというスリランカの閣僚の一人は「恐ろしい光景だ」と被害状況をツイート。「至るところに多くの体の部分が散らばっているのを見た」とし、「落ち着いて室内にいてください」と呼びかけた。

 外務省によると、スリランカの在留邦人数は700人以上(2016年)。日本政府観光局によると、年間4万人以上の日本人が訪れている。大手旅行会社のJTB、近畿日本ツーリスト、エイチ・アイ・エス(HIS)の各社はコロンボを訪問中のツアー客の安全を確認したという。

 爆発現場から約3キロの場所で飲食店を経営する40代の日本人女性は「負傷者を運ぶサイレンの音が何回も聞こえた。近所の店は全部シャッターを閉めている。うちは店を開けたが、客はゼロだった」と話した。