https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190503-00000076-jij-eurp
 2018年夏に日本を含む世界各地を襲った異常気象が、北半球のジェット気流の変化によって引き起こされた可能性が高いことが3日までに、
英オックスフォード大などの研究で明らかになった。
気流の変化は近年増加傾向にあり、研究者は「気候変動や地球温暖化によって将来さらに頻繁に発生すると予想される」と警告している。

 研究結果によると、西日本やバルカン諸国を襲った集中豪雨、北米や西欧など各地の記録的高気温が、いずれも上空1万メートル付近を吹く
ジェット気流の変化と強い関係があった。特定の気流の蛇行パターンが影響していたという。

 この結果、何週間も熱波が一部の地域に滞留するなどし、「暖かな晴れの日は高温と干ばつに、雨の日は洪水に変わった」とされる。
同様の気流の変化は03年や06年、15年などにも見られ、近年増加傾向にある。

 同大のカイ・コーンフーバー氏は
「18年夏に異常気象が起こった場所や時期はランダム(でたらめ)ではない」と強調。
異常気象に見舞われた地域が世界の穀倉地帯と重なっており、食料生産のリスクを増幅する可能性があると指摘している。