オリオンビール(浦添市)が自社ブランドとして発売した缶チューハイ「WATTA(ワッタ)」の一部製品について自主回収を始めたことが6日、分かった。3月に特別目的会社「オーシャン・ホールディングス」の子会社となった新生オリオンの目玉商品として5月に発売を開始し、計画の3倍以上のスピードで売れている人気商品。自主回収は製造委託先の沖縄ボトラーズ(本部町)が当初、酒類の営業許可を取得していなかったためで、新生オリオンにとっても痛手となった。

 初年度は、年間325キロリットル、350ミリリットル換算で38万ケースの販売を目指していた。

 自主回収の対象は「WATTA STRONG DRY(ワッタストロングドライ)シークヮーサー」の500ミリリットル缶、「WATTA STRONG(ワッタストロング)フルーツシークヮーサーMIX(ミックス)」の500ミリリットル缶、「WATTA(ワッタ)リラックスシークヮーサー」の350ミリリットル缶。オリオンビールは品質に問題はないとしながらも、購入者に送料着払いで送るよう依頼している。後日、商品の購入代金を郵便為替などで返金する。

 「DRY」と「MIX」の350ミリリットル缶は兵庫県の飲料会社が製造しているため、販売を継続する。3日、保健所から沖縄ボトラーズに連絡があり、発覚した。5日から卸・小売店からの回収を始めており、商品を廃棄処分する。同社は現在は営業許可を取得している。

 ワッタは販売が好調で品不足となり、5月20日から出荷調整に入っている。オリオンビールは6月中旬から出荷再開を予定していたが、自主回収の発生により遅れる可能性があるとしている。


6/6(木) 14:50配信 沖縄タイムス
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190606-00429346-okinawat-oki
画像 オリオンビールの缶チューハイ「WATTA」の自主回収対象商品(オリオンビールHPから)
https://amd.c.yimg.jp/amd/20190606-00429346-okinawat-000-6-view.jpg