幼い子どもを中心に手や足などに発疹ができる「手足口病」の患者が大阪などで増えているなか、奈良県でも大きな流行が起きているおそれのある「警報レベル」を超えました。
県は、手洗いなどの対策を徹底するよう呼びかけています。

「手足口病」は、4歳くらいまでの幼い子どもを中心に夏に流行するウイルス性の感染症で、手や足、それに口の中に発疹ができて、まれに脳炎などの重い症状を引き起こすことがあります。
奈良県感染症情報センターのまとめによりますと、県内では先月下旬から手足口病の患者が急増し、今月16日までの1週間に医療機関を受診した人は195人で、前の週の1.7倍に増えました。
1医療機関あたりの患者数は5.74人で、大きな流行が起きているおそれを示す「警報レベル」の5人を超えました。
警報レベルを超えるのは、平成29年以来、約2年ぶりです。
地域別には、橿原市や大和高田市などを管轄する中和保健所の管内で、1医療機関あたりの患者数が10.77人となっています。
手足口病は有効なワクチンがなく、せきやくしゃみ、それに便などから広がります。
免疫がない場合、大人にも感染することがあります。
県は、こまめに手洗いし、タオルを一緒に使わないなど、対策を徹底するよう呼びかけています。

6月21日 13時25分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20190621/2050002473.html