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 【ブカレストAFP時事】ルーマニアで27日、10代の少女2人を殺害した容疑で男(65)が逮捕された。少女の1人が助けを求め警察に3回も緊急通報の電話をかけていたが、警察の動きは鈍く、批判が高まっている。首都ブカレストでは27日、大規模な抗議デモが行われ、参加者はダンチラ首相と閣僚の辞任を求めた。

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 殺害されたのは、アレクサンドラさん(15)とルイザさん(19)。それぞれ今月24日と今年4月に行方不明になった。検察は28日、男について「殺人罪で起訴した。アレクサンドラさんを誘拐、レイプした後に殺した疑いがある」と説明。ルイザさんも同様の状況で殺害されたとみている。

 アレクサンドラさんは24日、南部ドブロスロベニの自宅にヒッチハイクで帰ろうとしたところ、車で誘拐された。翌朝、緊急電話番号112で警察に居場所の手掛かりを伝えようとしたが、「やつが来る、やつが来る」と叫んだ後に電話は切れた。
 警察はこの電話の12時間後に居場所を突き止めたが、緊急時には必要のないはずの家宅捜索令状を裁判所に請求。男の自宅に踏み込んだ時には電話から19時間が経過していた。男の家と庭からは遺体とアレクサンドラさんのアクセサリーが見つかった

27日、ブカレストのルーマニア内務省前で、誘拐・殺害された少女2人を追悼するためにささげられたろうそくや花(EPA時事)
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27日、ブカレストで、10代の少女が殺害された事件を受け「ルーマニアが殺された」と書かれた横断幕を掲げ抗議するルーマニアの人々(AFP時事)
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