https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190809/k10012029701000.html

福岡市立小学校の40代の教諭が、担任を務めるクラスの児童に「君が嫌いだ」などと言ったり、
転倒させたりしたとして、市の教育委員会から口頭訓戒の処分を受けていたことが分かりました。

福岡市教育委員会によりますと、市立小学校で6年生のクラスの担任を務める40代の男性教諭は、
去年11月、同級生とふざけていたとして注意した児童に対し、「君は先生が嫌いかもしれないが、先生も君が嫌いだ」
などと発言したということです。

保護者からの抗議をきっかけに学校が調査した結果、教諭は児童への発言を認めたほか、同じ児童に対し、
以前にも座っているいすを後ろに引いて転倒させるなどしたことが発覚したということです。
児童にけがはなかったということですが、問題の発覚後、教諭は児童と保護者に謝罪しました。

市教育委員会に対し、教諭は「子どもの成長を促すために発言したが、児童を傷つけてしまい、申し訳なく思っている」
と話したということです。

これについて、市教育委員会はこの教諭を口頭訓戒の処分にしたほか、小学校の校長に対しても厳重注意としました。

市教育委員会によりますと、今回のケースは体罰にあたらないと判断したことなどから、懲戒処分とせず、
内部の処分としたということで、「不適切な発言・指導があり、児童と保護者に大変申し訳ない。
今後、再発防止に向けて教職員への指導を徹底していきたい」と話しています。