「ポン太ロス」復活望む声続々 JR明石駅待ち合わせスポット

 JR明石駅(兵庫県明石市)のコンコースにあったタヌキの焼き物「明石ポン太」が真っ二つに割れ、姿を消した。神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」には「壊された!」という速報とともに、「ポン太どうなるの?」と心配する声が寄せられた。東京・渋谷のハチ公とまではいかないが、市民に長年親しまれた待ち合わせスポット。このままいなくなるのか−。(長沢伸一)

 「タヌキがいない」

 10月上旬、明石駅で知人を待っていた男性が戸惑っていた。「明石駅は広い。待ち合わせといえばあのタヌキだったのに…」

 JR西日本などによると、ポン太が壊されたのは9月28日午後10時ごろ。ラグビーワールドカップ(W杯)の応援で盛り上がった大人がぶつかったらしい。壊した人物は「故意ではない」とし、弁償の意思を示しているという。

 JR西は利用者の安全を考え、9月29日にブルーシートをかぶせ、10月3日未明に撤去した。

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 ポン太が明石駅に登場したのは1981年。明石セントラルライオンズクラブが10周年記念に寄贈した。

 受難は今回だけではない。初代は泥酔者に粉々にされ、2代目は95年の阪神・淡路大震災で台座が壊れ、明石市立少年自然の家に移設された。惜しむ声が相次ぎ、同クラブが96年、3代目を寄贈した。

 2010年に愛称を募り、「明石ポン太」に決まった。信楽焼の特注品で、3代目は高さ約180センチで50万〜60万円。実は2体あり、市役所にも寄贈した。市役所のタヌキは現在も本庁舎の2階にあるが「そんなのあったっけ」と市職員にとっても地味な存在だ。

 4代目の登場はないのか。

 同クラブの藤澤智由会長(37)は「高価なので新たに購入するのは難しい。市役所のタヌキを駅に持っていったらどうか、との案がメンバーから出ている」と言う。

 明石駅の利用者も寂しがっている。今月中旬には、ポン太があった場所の壁に「いないとさびしいよね」と書かれたイラスト付きメッセージが掲示された。

 待ち合わせ場所として利用していた女性(80)=明石市=は「あるのが当たり前だったから、ありがたみを感じなかったのかな」とぽつり。

 JR西の広報担当者は「市民や寄贈団体の思いもある。修復や移設の話があれば前向きに考えたい」と話している。


明石駅構内に掲示されたイラスト付きメッセージ
https://i.kobe-np.co.jp/news/sougou/201910/img/b_12819422.jpg
真っ二つになった「明石ポン太」=9月29日、JR明石駅
https://i.kobe-np.co.jp/news/sougou/201910/img/b_12819423.jpg

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201910/0012819421.shtml
2019/10/25 15:00神戸新聞NEXT

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