https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-50889134

イスラム国、再びイラクで勢力を増す
8時間前
2019/12/23


オーラ・ゲリン、BBCニュース、イラク北部で


イスラム国(IS)が、イラクで最後の占領地を失ってから2年たち、同国で再び組織化を進めていることが明らかになりつつある。クルドと欧米の情報当局者はBBCに、ISはイラクにおいて洗練された反政府組織となっており、ISによる攻撃も増加していると話した。

クルドの対テロリズム当局のトップを務めるラフール・タラバニ氏によると、ISはすでにアルカイダを上回る技術をもち、より危険な組織になっているという。

「優れた技術、優れた戦術、自由に使える多大な資金をもっている」と、タラバニ氏は言う。「車両や武器、食料の補給、道具を買える。技術的にはより洗練されている。彼らを追い出すのは、さらに難しくなっている。ステロイド注入で勢いづいたアルカイダのようなものだ」

「再建段階は過ぎた」

タラバニ氏は、イラク北部クルド地区スレイマニヤで取材に応じ、ISがこの1年の間にイスラム国家を再建してきた様子を語った。
「ISの活動は活発化している。再建の段階は終えたようだ」と言うタラバニ氏は、イラクのクルド自治区に2つある情報機関の1つ、ザニアリ局を率いる。

同氏によると、種類の異なるISが台頭している。標的にされるのを避けるため、以前のように領土を持つつもりはない。その代わり、自分たちより先に台頭したアルカイダと同じく、イラクのハムリン山地に潜伏しているという。
「ここが現在のISIS(イスラム国)の拠点だ」とタラバニ氏は言う。「山脈は長く連なり、イラク軍が掌握するのはとても難しい。隠れ場や洞穴がたくさんある」
(リンク先に続きあり)


https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/CAE8/production/_110244915_mediaitem110228879.jpg