成田と都内1000円バス共同運行 8社が方法、場所一本化 来年2月
毎日新聞2019年12月24日 13時40分(最終更新 12月24日 13時40分)
https://mainichi.jp/articles/20191224/k00/00m/040/055000c


 成田空港と東京駅など都内を運賃1000円で結ぶ高速バスの事業者8社は23日、名称を「エアポートバス東京・成田」に統一し、2020年2月1日から共同運行を始めると発表した。運賃の安さが人気で、外国人は半数以上を占め年間の利用客数は300万人を超える。1日あたり19便増の往復284便となり、8社は「日本最大のエアポートバスが誕生する」としている。

 京成グループが12年7月に「東京シャトル」を、ビィー・トランセグループが同8月に「THE アクセス成田」の名称で運行開始し、14年にジェイアールバス関東が加わった。2路線の利用客数は13年度の計103万人から18年度は計314万人に増加。格安航空会社(LCC)の乗客の利用も多く、「LCCバス」「1000円バス」とも呼ばれ、平均乗車率は70%台を維持する。
 2路線とも運賃は1000円と同額の半面、予約方法や乗り方、乗り場が違い、利用者から「わかりにくい」との声が寄せられていた。このため、各社は約1年前から共同運行の協議を進め、名称の統一を決めた。京成バスの加藤浩一常務は記者会見で「飛行機に安く乗れる時代になり、新たなコンセプトのバスが必要というたくさんの声を受け、挑戦と位置付けて安い運賃で始めた」と説明した。

 2月1日から、東京駅の乗車場所を八重洲南口のJR高速バス乗り場に、降車場所を八重洲通りに一本化し、成田空港から乗る利用者はカウンターで出発時間指定の乗車券を買う方法に統一する。成田空港―東京駅間を62〜85分で結ぶ。【中村宰和】