海水浴場などにいる聴覚障害者に対して、国は、津波警報の発表を旗を使って知らせる方針ですが、全国共通で用いる旗のデザインとして、気象庁が、「赤と白の格子模様」を最有力候補に最終調整していることがわかりました。

「海水浴場などにいる聴覚障害者に、津波警報が発表された場合、どうやって知らせるか。今、その手段として最も注目されているのが、この旗です」(記者)

遠くからでも見やすく、危険が伝わりやすい旗はどれか。気象庁は去年11月、10種類のデザインの旗を使って実験を行いましたが、アンケートの結果、赤、オレンジ、「赤と白の格子模様」が見やすさなどの点で高い評価を受けました。中でも「赤白格子」は、船同士あるいは船と陸との通信に使われる国際信号旗の一つ=「U旗」と同じデザインで、世界共通で「海の上に危険が迫っていること」を意味します。こうした点を踏まえ、気象庁が、聴覚障害者に津波警報を知らせる全国共通の旗のデザインとして、この「赤白格子」を最有力候補に位置付け、最終調整していることがわかりました。

気象庁は、今月開かれる有識者会議での議論を経て、「赤白格子」の全国一律の採用に向けて理解を得たい考えです。

2月3日 TBS
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