https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55366240X00C20A2000000/

NYダウ最高値、4日で1123ドル高 過度の肺炎警戒後退
2020年2月7日 6:10


【ニューヨーク=大島有美子】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均が約3週間ぶりに過去最高値を更新した。終値は前日比88ドル高の2万9380ドルに達した。投資家の間で新型肺炎への過度の警戒が和らぎ、今週初の3日から4日間連続で株価が続伸した。4日間の上昇幅は計1124ドルに達した。

前回ダウ平均が最高値を付けた1月17日(2万9348ドル)以降、新型肺炎の感染が中国を中心に世界に広がった。感染がどこまで拡大するのかが読めず、1月末にかけて世界で株価が大きく下落した。だが、各国は感染防止策を強化。感染者が死亡する比率は重症急性呼吸器症候群(SARS)より低く、不安が徐々に解消されている。

6日には中国政府が米国からの一部輸入品の関税引き下げを発表した。米中貿易交渉の「第1段階合意」に沿って今後交渉が進展するとの観測も広がり、買い材料となった。