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出産6例で母子感染なし 帝王切開時に新生児検査―新型コロナで武漢大医院
2020年02月14日04時35分

 中国武漢市の武漢大学中南医院で1月下旬、新型コロナウイルスに感染した6人の母親が帝王切開で出産した際、手術室で新生児から採取した検体では母子感染はなかったと、同大の研究チームが14日までに英医学誌ランセット電子版に発表した。新生児の喉を綿棒でこすった検体のほか、羊水や臍帯血(へその緒や胎盤の血)からもウイルスは検出されなかった。


 武漢市内の別の病院では2月初め、感染した母親から誕生した新生児が約30時間後の検体採取で陽性とされた。母子感染が疑われたが、誕生後に感染した可能性もあり、はっきりしていない。

 中南医院で6人の母親が出産する際、帝王切開を選択したのは、自然分娩(ぶんべん)で新生児が産道を通る際に感染する恐れを考慮したためだった。このため研究チームは、胎内感染は起きなかったが、産道感染が起きる可能性は分からないとしている。6人は26〜34歳で持病はなく、臨月の妊娠36〜39週で出産した。