フランス人はなぜマスクをつけないのか? 「感染防がない」の奥にある本音
NewSphere Mar 12 2020
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Yoan Valat / Pool via AP

 新型コロナウイルス感染の拡大に伴い、日本では、すでに外出時のマスク着用が「常識」となっている。ところが、同じく感染が深刻なヨーロッパでは、いまだにマスクをした人を滅多に見かけない。それどころか、ネットに散見されるように、マスクを着用したイタリア議員がひどい野次を浴びたり、スイス評議会がマスクを着けていることを理由に議員に退場を命じたりという「マスク差別」まで発生している。この違いはいったいどこから来るのだろうか。

◆「マスクは感染予防に意味がない」
(中略)

◆フランス政府の思惑
(中略)

◆敗北を認めたくない反抗心

 懐疑心の強いフランス人だが、ことマスクに関しては「感染予防に役立たない」という教えをうのみにする人が多いようだ。そうしてフランス人持ち前の反抗心は、マスク不足を避けようと画策する政府にではなく、病気を象徴するマスクに向かっているように見える。

 つまり、彼らにとって、「マスクをしている=感染者」であり、それはすなわち危険な存在なのだ。最初に書いた「マスク差別」が生まれる土壌はまさにここにある。同時に、自らがマスクをつけることは、病気であると認めること、つまり敗北を意味するのだ。たとえるなら、歩けなくなるぎりぎりまで杖をつくのを拒む心理に似ているかもしれない。

◆表情によるコミュニケーション

 ところで、そんなフランス人の目には、以前からマスクを日常的に着用する日本人が奇異に映っていたらしい。それを証拠に、フランス語で「なぜ日本人はマスクを着用するのか」とネット検索をかけると、2018年以前に書かれた記事が実に30本以上ヒットする。ちなみに、日本人がマスクをする理由は「自己防衛のため」「まわりに風邪をうつさぬため」「花粉やほこりを避けるため」のほか、「化粧をしていない顔を隠すため」「有名人がパパラッチから逃れるため」「傷やニキビを隠すため」「他人との間に距離を保つため」などが挙げられている。

 そのなかで、日本で働くクーリエ・アンテルナショナル紙の記者が、「長い間、マスクをした同僚や友人と対峙するのが苦手だった。なぜこんな落ち着かない気持ちになるのかと考えたとき、微笑みや、顔のしかめ方、唇の持ち上げ方などの表情が、我々西洋人のコミュニケーションにどれほど意味を持つかに考え至った」と述べているのは興味深い。おそらく、フランス人は、顔・表情を隠し、隠されることに胡散臭さを感じずにはいられないのだ。それが感染の象徴であるマスクであればなおのこと、恐怖を呼ぶのではないだろうか。

 フランス人がマスクをつけない理由として挙げる「感染を防がない」という教えは、一種の建前に過ぎない。その奥には、敗北を認めたくないという反抗心と、顔を隠し隠されることへの恐怖が潜んでいるように思う。新型コロナウイルスへの恐怖がそれを上回る日、それがフランス人が一律にマスクをつける日になるに違いない。


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