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為替フォーラム
2020年3月25日 / 06:20 / 18時間前更新
コラム:コロナ後の世界、パラダイムシフトか=上野泰也氏

上野泰也 みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト
[東京 25日] - ダウ工業株30種平均.DJIの前営業日比変動幅を見ると、3月に入ってから200ドルを超える幅で上昇したのは6日、200ドルを超える幅で下落したのは10日である(24日現在)。


日経平均株価.N225についても同様にカウントしてみると、200円を超える上昇は4日、200円を超える下落は8日である(同)。

新型コロナウイルス感染拡大という全く新しいタイプの危機に直面して、世界中の金融市場が動揺している。値動きは連日大きなものになっており、ボラティリティーの上昇がリスク量の半強制的圧縮につながる場面も見られた。

現金化ニーズを背景とする株式と債券の同時安、金利動向とは無関係に進むドル高など、金融市場のコンディションは平時とは大きく異なっている。市場が正常化するまでには、まだ、時間がかかりそうである。

感染拡大を防ぐための大都市圏、または全土のロックダウン(封鎖)など、中国だけでなく西側民主主義諸国やインドでも、ウイルス感染封じ込めのための果断な対応策が取られつつある。

今回の新型ウイルスは、気温がかなり高い中でも感染力を維持している可能性があり、封じ込めにはまだ、かなりの時間が必要だろう。とはいえ、将来のいずれかの時点で感染拡大が峠を越えて終息に向かうとみておくことに、そう大きな無理はない。
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