千葉県銚子市を走るローカル鉄道の「銚子電鉄」は、新型コロナウイルスの影響で利用客が大幅に減っていることを受けて、今週土曜日の11日から当面、全体のおよそ30%に当たる便を運休することになりました。

銚子電鉄は、乗客のおよそ8割を観光客が占め、先月は、乗客の数が去年の同じ月に比べておよそ70%減少し、今月はさらに落ち込む見通しだということです。

また、会社の従業員も20人余りと少ないため、従業員が新型コロナウイルスに感染した場合、運行そのものができなくなる事態も想定しています。

このため、銚子電鉄は銚子市や県などとも協議した結果、今月11日の土曜日から当面、一部の便を運休し運行本数を減らすことになりました。

運休となるのは、午前6時台から10時台までの時間帯に上りと下りともに5便ずつ、午後5時台から6時台の夕方の時間帯に上りと下りともに2便ずつの1日当たり14便で、全体のおよそ30%に当たります。

銚子電鉄は「春は本来、全国からお客さんが訪れる時期で本当に残念だが、感染拡大を防ぐためにもやむをえない」と話しています。

銚子電鉄「安全第1 早い終息祈る」
銚子電鉄運輸課の奥英昭課長は「花の時期に訪れる大口の団体などのキャンセルが続くなど、日に日に利用者は減っている。先の状況が見えず、何をしていいのか分かりません。乗客や社員の安全が第1なので早い終息を祈るばかりです」と話しています。

2020年4月6日 14時25分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200406/k10012370411000.html