2019年12月下旬以降、多くの人の命を奪っている新型コロナウイルス。
それに対するワクチンを開発しようと、世界中の科学者が必死になっている。

数十の企業や研究機関が先頭に立ち、記録的なペースで開発を進めており、いくつかはすでに臨床試験の第1段階を開始している。

多くの人がワクチンに期待を寄せているものの、一般の人がワクチンを使用できるようになるまでには、
少なくとも1年から1年半はかかる可能性があると、研究者は警告し続けている。

ほとんどのワクチンは、病気を治さない。そもそも感染しないようにするためのものだ。
ワクチンには病原体(またはその部分)が含まれるが、実際に病気にならないように、不活性化したり弱めたりしたものが使われる。

ワクチンを接種すると、免疫系はその病原体について学習し、情報を蓄え、抗体を生み出す。
そうして、次に同じ病原体が現れたときに、体がそれを撃退できるようにする。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO58085510V10C20A4000000