賭けマージャン疑惑を報じられた東京高検の黒川弘務検事長(63)が辞任する意向を固めたことを受け、政府は21日、後任人事などに関して調整を進める方針だ。

 政府が特例的に定年延長を決めた同氏の辞任は、安倍政権にとり大きな打撃。態勢の立て直しに全力を挙げる。

 安倍晋三首相は21日午前、首相官邸で記者団に「法務省で事実関係を確認していると思うが、まだ何も報告を受けていない」と述べるにとどめた。義家弘介法務副大臣は衆院総務委員会で、黒川氏への聴取を含む確認作業を行っていると説明。「結果を踏まえ、厳正に対処する」と語った。

 21日発売の週刊文春は、黒川氏が新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の発令下、新聞記者らと賭けマージャンをしていた疑惑を報道。黒川氏は20日、周囲に辞意を伝えた。後任の問題も絡むため、政府は実際に辞任するタイミングについて検討している。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200521-00000034-jij-pol