新型コロナウイルスの集団感染が発生した宇都宮市のスーパー「ヨークベニマル戸祭店」の従業員が22日までに、下野新聞社の取材に応じ、休憩室内で食事しながら会話する従業員が複数いたことを証言した。店舗側は感染防止に取り組んでいたが、従業員の陽性判明が相次ぎ、「自分も感染していたら怖い」と不安も口にした。栃木県が要請している感染防止対策の徹底の難しさが、浮き彫りとなった。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 ヨークベニマルによると、戸祭店の休憩室は約35平方メートル。相対しない形で4人が座れる長机が三つ並び、卓上には一席ごとに仕切りを設置している。従業員には常時マスクを着用し、食事中の会話をしないよう指示していたという。

 取材に応じた従業員は、多いときで10人ほどが同時に休憩室を利用していたと明かす。「顔を横に向ければ飛沫(ひまつ)は飛ぶ。1人目の感染者が出た後も食事中に相手へ顔を向けて話す人たちはいた」と証言した。

 同社は店内のカメラで感染者の動きを調べた。休憩室の映像には、従業員が隣り合って食事しながら、30分程度会話している様子もあったという。

 1人目の感染確認後、従業員に濃厚接触者はいないとして、1日の休業後に営業を再開した戸祭店。その後、陽性の判明が相次いだ。従業員は「最初にもっと長い休みを取ればここまで広がらなかったと思う。詰めが甘かったのではないか」と不信感をあらわにする。

 市は21日、感染者と接触の可能性があった従業員のPCR検査を終えた。従業員は「ここで感染が止まってくれればいいが、まだ不安は残る」と漏らす。

 同社は今月末まで戸祭店の全従業員を自宅待機とし、健康観察をする方針。全店舗でマスクを外しての会話を一切しないよう改めて指導するほか、休憩室利用時の履歴を残すなど対策の強化を図る。担当者は「感染が相次いだことを重く受け止めている。二度と起こさないように感染防止策を実行していく」と話した。

 戸祭店に関係する感染者は、女性従業員4人とその家族2人。同市はクラスター(感染者集団)の発生場所を、従業員4人が同じ時間帯に利用していた休憩室や更衣室と特定している。

5/23 9:49 下野新聞

関連スレ
【スーパー更衣室】休憩室・更衣室でマスク外し会話、感染拡大の原因か…宇都宮のスーパー [蚤の市★]
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1590123489/