6/29(月) 10:50
読売新聞オンライン
 
 栃木県の日光・鬼怒川、那須塩原などの温泉旅館8軒が29日、正月の宿泊予約を無断でキャンセルされたとして、千葉県柏市でスナックを経営する女性らに約278万円の損害賠償を求める訴訟を宇都宮地裁大田原支部に起こした。宿泊施設などの無断キャンセルは全国で問題となっており、原告側は「泣き寝入りが大半だった。悪質なケースを断ち切る契機としたい」としている。

 訴状によると、女性経営者は男性従業員2人に慰安旅行のための宿泊予約を指示。従業員は昨年8〜11月、8旅館に電話をかけて、今年1月2日もしくは3日から1泊2日で、8〜10人分を予約した。しかし当日に姿を見せなかった。旅館側は被害はそれぞれ26万〜59万円で、相手はキャンセルの連絡を怠ったなどとしている。

 原告である栃木県那須塩原市の旅館では、露天風呂付きの高級な部屋が対象となった。キャンセル料を請求しようと、予約時の電話番号に連絡したが不通。請求書も郵送したが「転居先不明」で返送された。

 この旅館の専務は「お客様が来る可能性がある以上は、こちらで勝手にキャンセルはできない。正月はどの部屋も満員で本当に泊まりた

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