2020年7月17日 16時26分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200717/k10012520681000.html

スリッパの生産量が日本一の山形県河北町では、室内でも靴を履く習慣がある海外から新型コロナウイルスの感染防止のため、室内用の履物としてスリッパに関する問い合わせが相次いでいて、17日に町内のメーカーで初めて輸出に向けたこん包作業が行われました。

河北町は、スリッパの生産量が全国のおよそ4割と日本一で「かほくスリッパ」としてブランド化に取り組んでいます。

町の商工会によりますと、アメリカやフランスなど家の中でも外でも靴を履く習慣がある海外から、新型コロナウイルスの感染防止のため履物を分けようと、室内用としてスリッパに関する問い合わせが相次いでいるということです。

このうち町内にある創業100年余りの老舗メーカー「阿部産業」は、アメリカの業者からの注文を受け、初めて輸出することになりました。

輸出するスリッパは国内向けのものを改良し、ソールの部分に通気性がよく、焼却処分した際の有害物質を軽減できるとされる人工皮革を使用しています。

17日は、従業員が輸出するスリッパ240足にアイロンをかけて袋に詰め、英語のラベルを貼って次々と段ボール箱に詰めていました。

「阿部産業」の阿部弘俊社長は「初めての輸出です。靴を脱ぐ日本の生活文化がアメリカのお客さんにも受け入れられれば」と話していました。

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