大阪府の咲洲(さきしま)庁舎(大阪市住之江区、55階建て)で2019年1月に開業したばかりのホテル「さきしまコスモタワーホテル」について、
府が7月末に賃貸借契約を解除したことが関係者への取材で判明した。
ホテルの運営会社は今も営業を続けているが、賃料や光熱費など計約3億2000万円を滞納しており、
府はフロアの明け渡しや滞納金の支払いなどを求めて訴訟を起こすことも検討している。

 府とホテル側は18年から20年間、賃貸借契約を締結し現在の賃料は月3500万円。
咲洲庁舎の7〜17階部分で客室371室を整備する計画だった。19年1月に109室で先行開業すると、インバウンド(訪日外国人)や修学旅行客でにぎわった。
北隣の夢洲(ゆめしま)で開催される25年大阪・関西万博での需要も期待されていた。

https://mainichi.jp/articles/20200824/k00/00m/040/212000c