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福井県議会は9月17日、本会議を再開し一般質問が行われた。北陸新幹線敦賀開業後の並行在来線区間への
特急乗り入れについて、理事者は「JR西日本の消極的な立場は崩れていない」と説明した。
年内の結論に向け、乗り入れが実現しない可能性も視野に入れ、移動の利便性を確保する代替案も含めて
引き続き交渉していく考えを示した。

山本建議員(県会自民党)への答弁。中村保博副知事は先週、JR西の担当役員に特急存続を強く求めたと説明した。
その際、新幹線開業で経営分離された区間に特急が走行している例は全国でもないなど従来通りの主張があったとした。

中村副知事は「年内の結論まで残された時間は多くないが、1日何往復でも特急を残せないかといった具体的な案を示しつつ、
特急存続がされない場合にはどういう代替案があるのかも含め、県民益が高まるような結論を得るべく、
引き続きJRと交渉を進めていく」と述べた。

山本議員は「時間がなく、先行きは厳しい。『特急存続が駄目でした』で終わらせず、(存続と)同等の利便性確保策の検討を」と指摘。
前田洋一地域戦略部長は、敦賀駅での新幹線と特急の乗り換えをスムーズにするダイヤ調整をJR側に申し入れており、
JR側も「極めて重要なこと」という回答があるとした。

また、敦賀駅で大阪に向かう特急や新快速にスムーズに乗り換えができる形で、並行在来線会社が福井方面から敦賀駅まで
快速列車を運行するなどして、利便性を高めていく考えを示した。