(CNN) 米アラスカ州南東部のヤクタット空港で、滑走路に着陸中の旅客機がヒグマに衝突して死なせる事故があった。

事故が起きたのは14日。アラスカ航空によると、同州コードバからヤクタット空港に到着したアラスカ航空66便(ボーイング737―700型機)の乗員が、滑走路を横切るクマ2頭の姿を目撃した。

前輪はクマをそれたものの、機体がクマの上を通り過ぎた直後に機長が左側に衝撃を感じた。到着口へ向かう途中で滑走路の中央付近にクマが倒れているのが見えたという。

同機は左エンジンカウルがクマに衝突して損傷していた。機体は整備士が修理に当たっている。搭乗していた乗客6人にけがはなかった。

クマの死骸は空港係員が撤去して倉庫に運び、適切に処理するためアラスカ州当局に連絡を取っている。

アラスカ州運輸公共施設局の広報は、「航空機が鳥や他の動物に衝突したことはあるが、クマの話を聞いたのは初めてだった」と話している。

空港は部分的にフェンスで囲まれていて、係員が花火や車両を使って滑走路に動物を寄せ付けないようにしているという。

周辺では過去に親子と思われる2頭のクマが目撃されていた。しかし事故の当日に係員が除雪作業をした際は、野生生物は目撃されていなかった。

https://www.cnn.co.jp/usa/35162543.html
https://www.cnn.co.jp/storage/2020/11/17/06c6601315ed92c591a38dc6ad1900a6/t/768/432/d/alaska-airlines-flight-hits-bear-super-169.jpg