東京都台東区の上野公園脇の歩道で11月5日、路上生活者の男性の荷物が放火された事件で、警視庁捜査1課が建造物等以外放火と器物損壊の疑いで、荒川区町屋6、無職川崎竜二容疑者(28)を逮捕したことが、捜査関係者への取材で分かった。

「ライターで火を付けたのは間違いない」と容疑を認めているという。

 捜査関係者によると、上野公園やその周辺では先月4日夜〜翌5日未明、トイレットペーパーなどに火を付けられる被害が3件連続して発生しており、同課は防犯カメラの映像などから、いずれも川崎容疑者が関与したとみて調べている。

 逮捕容疑では、先月5日午前1時ごろ、上野公園脇の歩道で、路上生活をしている男性(72)が置いた毛布や肌着が入った荷物や立ち木を燃やしたほか、近くの輪王寺前の街路樹に放火したとされる。

 警視庁や東京消防庁によると、通行人が男性の荷物が燃えているのに気付いて119番し、駆け付けた消防隊員が約20分後に消し止めた。約2平方メートルが燃えたが、男性は出火当時は別の場所にいて、5日朝に荷物を取りに訪れて被害を知ったという。

 現場は、東京国立博物館や国立科学博物館、美術館などの文化施設が立ち並ぶ地域。

 路上生活者への暴行や嫌がらせが後を絶たない。

 東京・池袋を拠点に生活する男性(59)は「物を壊されるのは日常茶飯事。寝ているところを蹴られた仲間もいた」と訴える。新宿で寝泊まりする男性(73)も「外出先から帰ったら、段ボールの家が壊されていた。面倒だから警察には相談していない」と話す。

https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/76412