新不妊治療法で無事出産に成功

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/20201224/4040006858.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

卵子の老化などで体外受精を繰り返しても、不妊治療が成功しない原因として考えられていた、
受精卵の周りを覆う「透明帯」と呼ばれる膜を取り除く新たな治療法で、
2人の出産に成功したと、米子市の専門のクリニックが発表しました。

新たな治療方法による出産を発表したのは、米子市の産婦人科「ミオ・ファティリティ・クリニック」です。
このクリニックでは、卵子の老化などで体外受精をくり返しても、受精卵が正常に成長しない場合
「透明帯」と呼ばれる受精卵の周りを覆うタンパク質の膜が、細胞の分裂を邪魔していると考えました。
そこで夫婦から同意を得た上で84の受精卵から「透明帯」を取り除いて子宮に返したところ、23の受精卵が成長したということです。
その結果、12月中旬に3000グラム前後の男の子と女の子が、相次いで生まれ、2人とも無事退院したということです。

どちらの母親も、複数回の体外受精を行ってきましたが、従来の治療法では受精卵が育たなかったということです。
クリニックによりますと、この治療法によって出産に成功したのは世界で初めてだということです。

クリニックの見尾保幸院長は「受精卵の発育がうまくいかない患者が多いことが課題だったが、想定外の良い結果が得られた。
状況の厳しい夫婦に希望を与える新しい手法だと思う」と話しています。

12/24 17:08